診療時間
10:00~13:00
15:00~19:00

お問い合わせはこちらから 044-959-3131 お問い合わせはこちらから

一般皮膚科・アトピー atopic

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。

主な症状は湿疹とかゆみで、良くなったり悪くなったりを繰り返し、経過が長い事が特徴です。湿疹の多くは左右対称性にみられ、乳幼児は皮膚の薄い顔などにできやすく、成長するにつれて肘・膝の裏の部位から背中、お尻など広範囲に広がっていきます。

原因

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長期にわたり皮膚の炎症が続くアトピー性皮膚炎。炎症は、本来は体の外から侵入してきた敵と戦って退治する免疫反応によって起こるもので、細菌やウイルスなどから身を守るために必須のものです。

しかし、アトピー性皮膚炎ではこの免疫が過剰に反応し、本来退治する必要のないものに対しても不必要に炎症が起きてしまうことが病気の根本にあります。免疫が過剰に反応する理由としては、もともとのアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)や皮膚のバリア機能低下も大きく関係しますが、他に、長期間皮膚に加わる強い刺激やストレス、疲労なども免疫を不安定にして悪化させることがあります。

※当院では、1回の採血でアレルギーを起こしやすい39項目を調べる検査(View39)やパッチテストを行っています。

治療

アトピー性皮膚炎の治療には、主に以下の4つの柱があります。

1)外用薬(塗り薬)

① ステロイド外用薬

免疫反応を抑える働きがあります。「ステロイドは怖い」と考えて中途半端に使うとかえって症状を悪化させたり長引かせたりすることがあります。医師に処方された外用薬は、指示通りに、必要な量を必要な期間、必要な部位に使い続けることが大切です。

② 免疫抑制外用薬

免疫反応を抑える働きがあります。ステロイド外用薬を長期間使い続けることによる副作用が不安な場合や、効果が不十分と感じる場合、またある程度炎症が落ち着いた場合などに使われます。

2)内服薬(飲み薬)

① 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬

皮膚をかくと傷つき症状が悪化するため、かゆみ止めとして、また悪化させない予防的な意味から使うことがあります。鼻炎、花粉症、じんましんなどにも使われる薬です。

② ステロイドの飲み薬

塗り薬で抑えられないほど重症化した場合は、強力に抑えるためにステロイドの飲み薬を一定期間使うことがあります。自己判断でやめたり減らしたりせず、指示された用法用量を守ることが重要です。長期間漫然と飲み続けることは好ましくありません。

③ 免疫抑制薬の飲み薬

これまでの治療で十分な効果が得られず、強い炎症を伴う湿疹が広範囲に生じている16歳以上の患者さんに使われます。最大3か月まで続けることができますが、そこでいったん休薬する必要があります。血圧上昇や腎機能低下に注意が必要です。

3)保湿剤

皮膚の乾燥は症状を悪化させたり治りにくくさせたりするので、保湿剤で潤いを保つことが大切です。水分やセラミドを補うもの、油分で覆って蒸発を防ぐものなどがあり、クリーム、ローション、軟膏など剤形によって効果や使用感が異なります。

4)紫外線療法

紫外線の「免疫の働きを調節する作用」を利用した治療方法です。中程度以上のアトピー性皮膚炎で、外用のみでコントロールが悪い方にエキシマライトが適応になる場合があります。紫外線照射により痒みがコントロールされるため、痒みによる掻きむしりが減ります。

注意点(日常のケア)

  • チクチク、ゴワゴワする服は着ないよう心がけましょう。
  • 入浴時は熱いお湯に気をつけて、石鹸やシャンプーは低刺激なものを使用します。
  • 室内を清潔にし、適度な温度と湿度を保ちましょう。
  • 皮膚のバリア機能を正常な状態に保つために、充分な栄養と睡眠が必要です。

よくある質問

ステロイドの塗り薬は、副作用が恐いといわれていますがどのように使えばよいですか?
飲み薬と違って、皮膚に塗るステロイド外用薬の場合はほぼ塗った場所だけに作用するので、副作用は最小限にとどまります。医師の指示通りに使用していれば、一時的に副作用が起こったとしてもそれがずっと続く可能性は低いと考えられます。ただし、長期使用により皮膚萎縮(皮膚が薄く弱くなること)や毛細血管拡張(血管が網の目状に見えること)などが現れる可能性がありますので、必ず医師の指示通りに使用し、皮膚に何か気になる症状が現れたら、早めに医師に相談してください。

ステロイド外用薬は、どのようにつければよいですか?
1日2回(朝、夕)薄く塗ることが原則になります。人差し指の先端から第1関節までチューブから押し出した量が、成人の両手分に対する適量となります。塗り薬は、すり込むのではなく、「乗せる」ように皮膚全体を覆うように塗り広げます。症状に合わせて徐々に量を減らしていくことで、副作用の心配もありません。また、外用薬使用前は皮膚を清潔にする必要があるので、入浴後等に塗るのをお勧めします。

TOPへ