乾癬(かんせん)とは
慢性の経過をとる皮膚疾患です。人によって症状や発症する場所が異なり、適した治療法もさまざまですが、典型的な症状として、皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色のフケのようなもの(鱗屑)が付着し、ポロポロとはがれ落ちます。
乾癬の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。また、表皮の細胞が健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態になっています。過剰に生産された表皮の細胞は厚く積み上がり、鱗屑となってはがれ落ちていきます。
原因
乾癬の原因については色々な研究が進んでいますが、まだ完全には解明されていません。乾癬になりやすい体質があり、そこに感染症や精神的ストレス、薬剤などのさまざまな要因が加わって発症すると考えられています。また、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、肥満なども影響するといわれています。
治療
患者さんの症状やライフスタイルに合わせて治療を行っていきます。新百合ヶ丘駅徒歩1分の当院では、一般的には外用療法から始め、効果が十分でない場合に光線療法、内服療法へと進めていきます。
1)外用療法(塗り薬)
① ステロイド外用薬(炎症を抑える)
白血球の活動や血管の拡張を抑えることで炎症を鎮める薬剤で、特に紅斑の治療に効果的です。効果が比較的早く現れますが、長期に漫然と使用することで皮膚萎縮や毛細血管拡張などの副作用を生じる場合もあります。
② ビタミンD3外用薬(表皮細胞の増殖を抑える)
乾癬になった皮膚は表皮細胞が異常な速さで増殖します。増殖を抑え、正常な皮膚に導くのがビタミンD3で、特に鱗屑や皮膚の盛り上がりの改善に効果的です。
③ ステロイドとビタミンD3の配合外用薬
両方の効果をあわせ持っており、即効性と十分な効果が期待できます。症状や効果をみながら、配合外用薬を使用したり、単独、あるいは組み合わせて使用したりします。
2)光線療法(エキシマライト)
外用薬だけでは十分に症状をコントロールできない場合などに、紫外線療法を検討します。
当院では、308nmの紫外線を病変部へ集中的に照射する新型ターゲット型紫外線治療器「エキシプレックス308+」を導入しています。
乾癬の範囲、部位、皮膚の状態、これまでの治療経過などを確認し、医師が治療の適応や照射量を判断します。
ターゲット型紫外線治療器の詳細はこちら
3)内服療法(飲み薬)
皮膚細胞の異常増殖を抑えるレチノイド(ビタミンA誘導体)、免疫反応を抑えるシクロスポリン(免疫抑制薬)などの内服療法が用いられます。
注意点(日常のケア)
- ☑ バランスの良い食生活、また規則正しい生活が必要です。
- ☑ 睡眠不足やストレスも皮疹を悪化させる要因となりますので注意が必要です。
- ☑ カロリーの取り過ぎ(肥満)は乾癬を悪化させる可能性がありますので控えめにしましょう。
よくある質問
当院では、308nmの紫外線を症状のある部分へ集中的に照射する「エキシプレックス308+」を使用しています。外用薬だけではコントロールが難しい場合などに、乾癬の範囲や皮膚の状態を診察したうえで医師が適応を判断します。
乾癬(かんせん)でお悩みの方へ
乾癬は良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚疾患ですが、ご自身の症状に合った治療法を見つけることで、快適な日常生活を送ることが可能です。フケのような皮むけや赤い発疹が続く場合は、早めに皮膚科へご相談ください。



