脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌量が増える思春期や30代以降によく見られる湿疹です。頭皮に多くのフケが出たり、皮膚が赤くなってはがれ落ちたりするのが特徴です。
好発部位としては、眉毛や鼻などのTゾーンのほか、こめかみ、耳の裏側、前胸部、わきの下など、皮脂の分泌が盛んな場所に起こります。放置すると頭皮が厚い皮のようになったり、慢性的になって自然治癒しにくいため、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
原因
原因は完全には解明されていませんが、体質やストレス、生活習慣などが関係していると考えられています。
近年では、誰の皮膚にも存在する「マラセチア」というカビ(真菌)の一種が深く関わっていることがわかってきました。この菌が皮脂をエサにして増殖し、その代謝物質が皮膚に刺激を与えることで炎症を引き起こします。
治療方法
1)外用療法(塗り薬)
・ステロイド外用剤
炎症を速やかに抑えるために使用します。特に顔や首は皮膚が薄く副作用が出やすいため、適切な強さの薬剤を選択し、症状が落ち着き次第、使用回数を調整します。
・抗真菌薬外用剤
原因となるマラセチア菌の増殖を抑えます。副作用が比較的少なく、症状の再発予防としても有効です。
2)内服療法(飲み薬)
・ビタミン剤(B2・B6)
皮脂の分泌をコントロールし、皮膚の代謝を整えるために内服する場合があります。また、痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を併用することもあります。
注意点(日常生活のポイント)
- ☑ 皮膚を清潔に保つ
毎日入浴し、低刺激の石鹸やシャンプーをよく泡立てて優しく洗いましょう。すすぎ残しがないよう丁寧に流し、洗顔後は保湿を心がけてください。 - ☑ 規則正しい生活
ストレス、過労、睡眠不足は免疫力を低下させ症状を悪化させます。十分な休息をとりましょう。 - ☑ バランスの良い食事
ビタミンB群(レバー、ほうれん草、牛乳など)を積極的に摂りましょう。逆に、脂っこいもの、甘いもの、アルコールなどの刺激物は皮脂を増やすため控えめにしましょう。
よくある質問
脂漏性皮膚炎は完治しますか?
適切な治療を行えば完治する疾患です。ただし、体質や生活習慣(食生活・ストレス等)が関与しているため、良くなっても再発しやすい側面があります。症状が落ち着いた後も、正しいスキンケアを継続することが大切です。



