AGAとは
AGAとは、AndrogeneticAlopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、薄毛がが目立つようになります。AGAは進行性です。何もせずに放っておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。そのためAGAは早めのケアが大切です。医療機関で適切な治療を受けることで、脱毛部位に太く長い毛の本数が増えるといった効果が期待できます。
原因
一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられており、抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高頻度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細く短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。
治療法
- 内服薬
- フィナステリド
フィナステリドは、5α還元酵素Ⅱ型を阻害することで、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制します。
そのため、毛髪の成長サイクルが正常になり、AGAの改善に効果が期待できるのです。
1日1錠を毎日内服する薬で、6カ月以上の使用で90%が効果を実感、3年間で98%の方に有効という臨床結果も出ています - デュタステリド
デュタステリドは5α還元酵素Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害することで、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を強力に抑制します。
海外の臨床試験では、デュタステリドの方がフィナステリドよりも高い発毛効果と育毛効果があることが、数値で示されています。
当院ではフィナステリドで効果が認められずらい方には、デュタステリドの内服をお勧めしています。
- フィナステリド
- 塗り薬
- デュアルゲン
アメリカでの厚生労働省にあたるFDAで認定された育毛成分・ミノキシジルを高濃度15%配合した男性専用育毛剤です。
脱毛原因物質(ジヒドロテストステロン)をブロックするアゼライン酸や
ミノキシジルの浸透性を高めるレチノールを配合することで、より発毛を促進させます。
プロピレングリコールが使用されておりませんので、頭皮のかゆみや湿疹等のアレルギー反応が起こりにくい新しいタイプの育毛剤です。
フィナステリドやデュタステリドの服用とデュアルゲンの塗布を併用する事で、育毛の効果を一層期待することができます。
- デュアルゲン
治療の流れ
step1 診療
頭皮の診察を行います。毛髪の状態、脱毛の範囲を確認します。
step2 処方
診察したうえで、内服薬、外用薬のご案内、説明をします。
step3 アフターフォロー
効果を認めるまで、半年~1年くらいかかる事もあるので、継続治療が必要です。定期受診が難しい方には、長期処方も可能です。
料金表
料金 | |
---|---|
プロペシア(28日分) | ¥9,900 |
フィナステリド(28日分) | ¥7,700 |
ザガーロ(30日分) | ¥11,000 |
デュタステリド(30日分) | ¥8,800 |
デュアルゲン | ¥11,000 |
注意点
- 内服薬は男性ホルモンの一部をブロックする働きがあるため、1%位の方に性欲減退などの副作用がでる場合があります。
内服していて気になる方は、診察時にご相談ください。 - 内服薬は前立腺の検査数値に影響を与えるため、検診を受ける際は内服していることをお知らせください。
- 女性や子供は服用しないでください。妊娠している女性では、男子胎児の生殖器官等の発達に影響を及ぼす恐れがあります。
よくある質問
- どれくらいで効き始めますか?
- 治療の効果は、抜け毛が減ったかどうかが目安となり、その判断には、通常6ヵ月の服用が必要となります。
- 薄毛が改善したら服用をやめてもいいですか?
- 服用をやめると、再び薄毛が進行します。治療の継続については、診察時にご相談ください。
- 内服薬はいつ飲むのがいいですか?
- 食事の影響を受けませんので、食前、食後いつでも服用が可能です。忘れずに服用するには毎日決まった時間帯に服用することをおすすめします。